居酒屋・マリアシェル
過日bs2でエミール・ゾラの原作による「居酒屋」をマリア・シエルの主演での名画を懐かしく鑑賞出来た。
何十年ぶりであろうか、ルネ・クレマン監督の仏名画で19世紀パリの裏町を舞台にしたゾラの作品は大変懐かしかった。
貧しい洗濯女が自らの借金で洗濯屋を作り、
浮気な夫など目もくれず男にさからわず尽くし、つつましく活き活きと働く美しい女であった。
貧しさを苦ともせず働く彼女にも、ささやかな幸せを運んだ二番目の夫がいたが 裏切られる。
娼婦遊びから排除された前夫が舞い戻り、勝手な男達と子供との生活は苦難に満ちていた。
不幸のどん底に長男と親友だけはまともで 彼女の心の支えであったが、それぞれの道へと向かう。
彼等二人をプラットホームの人影から見送る哀れな母の姿は悲しかった。
男達の我が侭な生活から家庭と店は崩壊し ついに極貧に陥ってしまう。
最後に娘にも忘れられ 居酒屋で哀れな姿になるのであった。
エミール・ゾラの原作は惨めで醜く、極貧生活を強烈に映し出し、とてもやり切れない哀れさに再び泪したのでした。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント